名古屋の甘味に挑戦だ!
かくいうわたくしシゲキチは名古屋の出身でございます。名古屋の名物といえば味噌カツ、きしめん、味噌煮込みうどん。ですが、最中をはじめ ういろう など和菓子も有名なのでございます。母親は「名古屋は和菓子も有名で、しかも大きいのよ。」といっていた。確かにういろう一本を太巻きのように電車のなかで立ち食いする若者を東京の山手線で見たときは泪があふれたが…。
喫茶店も有名なもののひとつだ。それで帰郷の折、名古屋の有名喫茶店「コメダコーヒー」にいってみた。コメダコーヒーは名古屋のどこにでもあるチェーン展開の喫茶店であることを前知識として記しておく。
さて。6月ともなるともはや名古屋はとても暑い。天気予報をよく見て欲しいのだが、東京や大阪に比べて1度から2度ほど必ずといっていいほど最高気温が高い。しかも湿度もむだに高い。コメダコーヒー名塚店に入ったのはそんなけだるい昼下がりだった。
おもむろにメニューを開くとお勧めデザートの数々。写真付のそれをぐるっと見回すと異常なデザートが目に飛び込んできた。
シロノワール
なんだこれは。だいたい何語なんだ?うむ。これにしよう。これしかない。私「すいません。コーヒーとシロノワールお願いします。」店員「かしこまりました。」しばらくして「シロノ入りまーす。」という店員の声。
「お待たせいたしました。」「シロノワールとコーヒーでございます。」

げ、下品だぁ…。
な、なんという下品なデザートなのだ。極普通のパンの上になんの美的センスもなくただうにうにと逃げ場を探すヘビのようにソフトクリームがうねりまくっている。しかもこいつはデカイぞ。その向こうにみえるのは おお!メイプルシロップさんじゃないですか。これをかけろと?この下品で甘そうなオブジェにさらにシロップをかけろと?そういっているのですか…。これはつまり私への挑戦状だな。ようし、望みどおりかけてやろうじゃないか。最後の一滴まで存分にたらしかけてやろうじゃないか。私はそうしておもむろにフォークとスプーンを手にしたのだった。

う、うえっぷ。
か、かはあ。はあ、はあ。まさかパンが温かく、しかもマーガリンという伏兵が潜んでいたとは計算外だった。甘さと冷たさのダブルパンチが脳髄をクリティカルヒット。まさに突き抜ける甘さ。一口一口が私の胃と頭を重くする。計らずも目に浮かんだ泪までが甘くなっている気がする。しかし、ここで負けるわけにはいかんとついに最後まで食べきったのだった。名古屋の女性はこれをベツバラにいれるのか…。
今回は名古屋に生まれ育ちながら初めての経験だった。こんな近くで名古屋を感じることができようとは意外だった。デザートというハイセンスなイメージを見事にぶちこわしてくれる食べ物だったが、名古屋に帰郷した際にはまた食べたいと思う今日この頃。みなさんもぜひ一度おためしください。2,3人で行かれるのが吉かと。